結婚を考えている相手がいれば婚約指輪と結婚指輪が必要であると言われています。
何となく分かっているものの「具体的には知らない」「知っているけど両方必要なの?」と疑問を抱いている方も少なからずいらっしゃるようです。
そこで今回は婚約指輪と結婚指輪の違いや疑問について紹介していきますので、理解を深めていただき参考にしてみてください。
目次
そもそも婚約指輪と結婚指輪は何が違うの?
婚約指輪・結婚指輪は誰しも一度は聞いたことのある言葉であり、もちろん結婚にまつわる指輪であることは知っているはずです。
しかし、具体的にはどのような違いがあるのでしょう?
役割の違い
婚約指輪は男性から女性へ贈られる指輪になります。
「あなたのことを一生大切にします」という結婚の約束を言葉だけではなくカタチとして示したもので、プロポーズ後から女性が身に着けます。
それに対し結婚指輪は入籍後男女ペアで身に着ける指輪で、結婚式の指輪交換の際に使用されます。
つまり、婚約指輪は「愛の証」であり、結婚指輪は「二人の絆の証」として想いが込められています。
呼び方の違い
婚約指輪は「エンゲージリング」「エンゲージメントリング」とも呼ばれていますが、「エンゲージ(engage)=従事する、関わる」「エンゲージメント(engagement)=約束、誓約」という意味の違いから「エンゲージメントリング」が正式な呼び方となっています。
ただ、日本では一般的に「エンゲージリング」と呼ばれることが多いようなので、どちらの言い方をしても問題はなさそうです。
一方の結婚指輪は「マリッジリング」と呼ばれ「マリッジ(marriage)=結婚、婚礼、結婚生活」という意味を持っています。
また、マリッジリングと同じ意味を指す「ウェディングリング」という言葉もありますが、主にヨーロッパで広く使われている呼び方です。
その他には「ブライダルリング」という言葉があります。
「ブライダル(bridal)=花嫁の、婚礼の」という意味を持ち、婚約指輪と結婚指輪の総称になります。
デザインの違い
婚約指輪は女性のみが身に着けるものなのでダイヤモンドや誕生石などがあしらわれている華やかなデザインが選ばれる傾向にあります。
その中でも「ソリティア」というリングの真ん中に1粒のダイヤモンドがセットされたデザインが人気で、おおよそ60%ほどの方が購入されるそうです。
結婚指輪は70%ほどの方がシンプルなデザインを選びます。
理由は毎日着けるからこそシンプルで飽きがこないこと、男性に配慮して男性でも気兼ねなく着けることができるからです。
価格相場の違い
婚約指輪の相場はかつて「給料の3カ月」と言われていた時代がありました。
今でもその言葉は引き継がれており、そのような言葉を耳にすることもあります。
しかし、その時代と現在では経済状況や物価も変わり今はおおよそ平均価格30万円前後と言われています。
あくまでも平均価格なので、もっとも多い価格帯は20万円~30万円となっており、個人差はありますが年齢が上がるにつれ価格帯は上がる傾向になっているようです。
その一方で結婚指輪の平均価格はおおよそ25万円ほどになります。
ただし、男女の指輪2点の金額になりますので1点あたりは12万円ほど。
もっとも多い価格帯は20万円~30万円で全体の半数以上、次に10万円~20万円が30%以上を占めており、約90%のカップルは10万円~30万円以内の結婚指輪を購入しています。
購入するタイミングは?
婚約指輪と結婚指輪の違いについてある程度把握できました。
それを踏まえて次は普段の買い物とは違い一生に一度きりの指輪の購入です。
いくつかの注意点がありますので、きっちり計画を立てて購入するようにしましょう。
婚約指輪
婚約指輪のイメージを聞かれると、ドラマや映画で観た感動のシーンが記憶として残っており、プロポーズの際に男性が片膝をついて「結婚してください!」と箱を開けるシーンが頭に浮かびます。
そのためプロポーズ前に購入して、プロポーズの際にサプライズを計画される男性は多です。
もちろん、贈られた側の女性からすれば婚約指輪というカタチとして相手の愛を受け止めることができるので、一生忘れることのない思い出になるでしょう。
ただし、デザインが女性好みでなかったり、サイズが合わなく指に入らなければ折角のシチュエーションが殺伐とした空気になることもあるため、普段のデートでさりげなくジュエリーショップに入り、彼女の好みやサイズを把握しておくと良いです。
それでも、イマイチ彼女の好みやピッタリなサイズが分からなければ、中には「えっ!」って思われる方もいらっしゃるかと思いますが、プロポーズ後二人でジュエリーショップに行き購入することをおすすめします。
なぜかと言うと、男性からすれば「気に入ってくれるなぁ」っていう心配が無くなり、女性は自分好みの指輪を選べる良さがあり、加えて実際に指にはめることでフィット感を確かめることができ、お互いに安心感が生まれるからです。
結婚指輪
結婚式を挙げるのであれば、どうしても結婚式が近づくにつれて準備や打ち合わせが忙しくなり、ジュエリーショップに行く時間が取れなくなってしまうため半年前に購入するのがベストです。
と言うのも、忙しい準備や打ち合わせの合間を見つけてジュエリーショップに行き購入できたとしても、時間の焦りから妥協して選んでしまうケースもあれば、指輪のサイズ直しや刻印を入れてもらうのに1カ月~2カ月かかることもあり、最悪の場合結婚式に間に合わないこともあるからです。
近年では、さまざまな理由から結婚式をあえて挙げないカップルも多いようです。
結婚式を挙げないのであれば指輪交換までに指輪を用意する必要がなくなります。
だからと言って何時でもいいわけではなく、せっかくの結婚指輪だからこそ二人の思い出に残るタイミングで購入もしくは着けはじめると良いです。
例えば入籍日であったり、二人の記念日、誕生日などにすると、きっと一生忘れることのできない思い出になるでしょう。
また、一緒に生活しはじめる日に合わせて着けはじめるのも素敵かもしれません。
どれくらいの人が婚約指輪と結婚指輪を用意している?
結婚をするからと言って必ずしも婚約指輪と結婚指輪を用意するというルールはなく、婚約指輪であれば8割弱の方が購入していますが残る2割強の方は購入せず、結婚指輪なら9割強の方が購入し残る1割弱の方は購入していません。
つまり、割合としては少ないものの以下の理由などから全てのカップルが購入しているわけではありません。
・お金をかけるのがもったいない
・別の使い道があったため
・相手がそもそもアクセサリーを着けない
・相手が要らないと言ったから
・愛さえあれば指輪に意味を感じない
この中でも「お金をかけるのがもったいない」という意見がもっとも多いようです。
ただ一生に一度きりの買い物なので、後になって後悔しないようによく考える必要はありそうです。
女性の本音は?
指輪を購入するにしても安い買い物ではなくお金がかかってしまうことや、男性側の経済的な事情を気にしてしまう、などの理由から女性側が敢えて「遠慮している」「我慢している」というケースがあるようです。
しかし、女性の多くは昔からの憧れであり、「愛の証」「二人の絆の証」として想いを受け止めたいというのが本音です。
また、指輪を着けていなければ周りから「関係が崩れている」「経済的に厳しい」と思われる心配を抱える女性もいます。
そのため「要る?要らない?」のやり取りではなく、男性側から一言「今から指輪を買いに行こう」と伝えてあげた方が二人の距離がグッと縮まり女性側の本心を聞き出すことができるかもしれません。
最後に
婚約指輪・結婚指輪に対する価値観は人それぞれです。
また、必ず指輪を購入しないといけない、何時までに購入しないといけないルールがあるわけではありません。
だからと言って、これから始まる二人の新婚生活を控えているのであれば、たとえ意見がぶつかり合ってもお互いが本音で話し合うことによって、今まで以上の愛の絆が生まれると同時に婚約指輪と結婚指輪に対する考えも変わるはずです。
その上で、二人が納得できる指輪を購入してみてくださいね。