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コラム

■時代を超えて大切な人へ受け継がれるジュエリー


親から子へ引き継がれる指輪

 

私たちが身に着けているジュエリーには必ず思い出がつまっています。  

それは、大切な記念日にプレゼントされたり、社会人になって初めてのお給料でご褒美として購入し、そのジュエリーを毎日身に着けていたからです。  

   

しかし、時代の変化とともにデザインが古くなったり、使い方によっては指輪が変形したり、ネックレスが切れてしまったりして、次第に身に着ける機会がなくなることもあるでしょう。  

  

人によっては、貴金属買取店や質屋、リサイクルショップに売りに行かれた経験をお持ちの方も多いかと思われます。  

  

ただ、ジュエリーは他の商品とは異なり、修理ができればデザインも変えることができ、これからの時代も大切な人へ受け継ぐことができます。 

 

 

受け継がれる習慣 

 

着物を着ている女性が多かった時代の日本では、着物を受け継いでいく習慣がありました。 

着物から洋服に移り変わってからはその習慣は廃れてしまいましたが、婚約指輪や大切にしていた指輪、ネックレスなど受け継がれるようになりました。

昔のドラマや映画などに受け継ぐシーンがあります。 

 

ヨーロッパでは『ビジュードファミーユ』という言葉があります。 

ビジューは宝石、ファミーユは家族、つまり『家族の宝石』という意味であり、大切な宝石やジュエリーを代々受け継いでいく素敵な習慣で、今でも行われています。 

 

最近ではイギリスのウィリアム王子がキャサリン妃に贈られた指輪でしょう。 

この指輪は、故ダイアナ妃がチャールズ皇太子との婚約の際、皇太子から贈られた指輪です。 

 

日本では、新天皇皇后両陛下ご即位のお披露目の際、雅子様が着けていたティアラです。 

このティアラは明治天皇のお妃である昭憲皇后のために作られ、代々の皇后に受け継がれています。 

 

 

受け継がれるジュエリー

 

親から子へ、子から孫へと受け継ぐ指輪やネックレス。  

しかし指輪であれば、サイズが合わない、石が外れていた、ネックレスだと切れていたなど困ったことがあるかもしれません。 

今は指輪やネックレスなどのジュエリーを加工修理をしているお店が全国に多くありますので、お店と相談して加工修理することによって、大切な思い出を受け継ぐことができます。

 

 

指輪のクリーニング(新品仕上げ)

指輪のクリーニング

 

指輪は長年使用すると、キズや凹み、変色することもあり、ジュエリー本来の美しさや輝きがなくなっていることがあります。  

しかし、クリーニングをすることにより指輪についたキズや凹みも取れ、色も元に戻り、本来の輝きを取り戻すことができます。  

また、ご自身で定期的にジェリークロスなどで拭いたりするなどケアをすれば、美しさや輝きを保つことができます。

 

 

指輪のサイズ直し

指輪のサイズを測るリング棒

 

指輪のサイズが合わないからと言って残念がることはありません。  

すべての指輪ができるわけではないですが、サイズ直しすることができます。  

しかし指輪はデザインなどによりサイズが直せる限界があるモノもあるので、まずは加工屋さんに相談しましょう。

 

 

指輪の石取れ

宝石の取れた指輪の修理

 

指輪に綺麗な宝石が留まっていたのに取れていた、なんてことがあった場合、悲しくなることはありません。  

石留めという指輪についていた宝石が手元にあれば、その宝石を留めなおすことができます。  

もし、指輪についていた宝石が手元になければ、元の宝石の特徴など加工屋さんに伝えれば同じような宝石を留めてくれます。  

また、元の宝石の特徴など忘れてしまった場合、加工屋さんでご希望の石を選ぶことなどができます。

 

 

壊れていた

チェーンが切れてしまったネックレス

 

壊れていてもほどんどの指輪やネックレスが元に戻すことができます。  

例えばネックレスが切れていた。  

細い指輪が割れて折れていた。  

指輪が歪んでしまった。  

他にもいろいろありますが、ほとんどの場合は修理することができます。  

しかし、状態によっては新しいモノと交換することもあるので、加工屋さんと相談しましょう。

 

 

リフォーム/リメイク

指輪のリフォーム

 

受け継いだジュエリーのデザインが好みではない、ということもあるでしょう。

そんな時、宝石が付いているジュエリーなら石を取り外して好みのデザインにリフォームすることができます。

 

 

最後に

 

洋服や、靴、鞄などは一生使い続けたとしても、型崩れが起きたり、汚れやシミがついたりなどで使えなくなってしまうことがほとんどで、受け継いでも限界があります。 

しかしジュエリーは、流行り廃りなどありますが消耗することがないので、長きに渡り使い続けることができます。 

また、大切な思い出も消耗することなく受け継がれていくでしょう。 

 

ヨーロッパではビジュードファミーユという習慣が今でも残っており、家族の思いや気持ちをジュエリーでも受け継いでいます。

私たち日本人もその習慣を思い出して大切にしていきたいですね。