新社会人になって初めてのお給料でご褒美として購入した指輪。
大切な記念日にプレゼントされたネックレス。
どちらも大切に身に着けていたもののトレンド変化が速い時代において、いつの間にか着けなくなってしまうこともあれば、何年も何十年も使用したため指輪が歪んでしまったり、ネックレスが切れてしまってタンスにしまわれている方もいらっしゃるでしょう。
今では貴金属買取店が増えたこともあり、使わなくなった指輪やネックレスを買取依頼される方は非常に多いです。
今回はもともと身に着けていた思い入れのある指輪やネックレスなどを、少しでも良い条件で買取してもらうコツを紹介していきます。
目次
指輪やネックレスの品位を調べておく
「品位」とは「金」「プラチナ」「銀」である貴金属の純度(割合)のことを指します。
一般的な指輪やネックレスは、この3つの貴金属を主として、そこに他の金属を混ぜ合わせて加工しやすくしたり、製品の強度を高めています。
もちろん、中には100%の貴金属から成り立っている製品も存在しますが、ほとんどの製品には何らかの金属が混ざり合っています。
この貴金属の純度(割合)を指輪やネックレスに「刻印」として打刻されます。
指輪であれば内側に、ネックレスは留め金部分に刻まれていることが多いです。
もし、発見することができなければ、無料査定を実施している貴金属買取店に行けば、専属のスタッフに見てもらうこともできます。
重量を量っておく
品位のチェックが終わりましたら、次にご自身で重量を確認しておきましょう。
それは、どこのお店でも貴金属製品を買取する場合「買取相場×重量」になるからです。
そして、多くのお店では小数点第1位まで計量されるので、できれば0.1g単位で量れる計量器を使用した方が良いです。
また、可能であれば最新の計量器を使用した方が、かなり正確に量ることができます。
かと言って、買取専門店のように数万円もするような高機能計量器を用意する必要はありません。
稀にごまかす業者もいる
貴金属買取店に指輪やネックレスを持っていけば、専門のスタッフが貴金属の品位と重量を調べてくれます。
それなのに、なぜ貴金属の品位を調べたり、重量を量る必要があるのでしょう?
稀に貴金属の品位や重量をごまかして安く買取しようとする業者もいるからです。
全ての知識がなくても、貴金属の品位や重量をある程度把握しておくと、見積もりを提示された時点で「気付く」ことができます。
もし、事前のリサーチなしで貴金属買取店に指輪やネックレスを持ち込んでごまかされたとすれば、多くの方は気付かないまま店をあとにするでしょう。
例え、あとで気付いたとしても売買が成立しているので、指輪やネックレスを返してもらうことは困難です。
品位がワンランク下に落とされたり、重量をたった1g差し引かれるだけでも数千円変わる貴金属だからこそ、事前にリサーチすることがとても重要です。
買取相場を把握しておく
「金」「プラチナ」「銀」である貴金属は、世界のさまざまな経済状況に影響を受け日々買取相場が変動します。
そのため、来月になれば高くなるという確証を得ることは不可能であって、まずは日々の相場をチェックし、自分の納得する相場日に買取してもらうことがベストです。
買取相場情報は平日9:30頃に田中貴金属が公表しますので、その相場をチェックすると良いです。
また、それに合わせて近場の買取店の情報を集めておく必要があります。
なぜならば、どこのお店も田中貴金属が公表した相場を基に、それぞれ異なった買取相場になっているからです。
今では、多くのお店がホームページで買取相場を公表しているので、簡単にリサーチすることができます。
宝石が付いているジュエリーは汚れを落とす
貴金属の買取では重量で査定金額を算出されることが一般的です。
例え傷が付いていたり、歪んでいたとしても査定金額に影響することはありません。
しかし、宝石が飾られたジュエリーになると、製品代としてプラスαされるケースがあります。
そのようなジュエリー製品であれば、少しでも綺麗な状態であると、買取店のスタッフは汚れたジュエリー製品よりも綺麗なジュエリー製品を扱いたいという気持ちがあるため査定金額に響きます。
希少な宝石であれば、ちょっとした汚れを傷としてみなされ大きく減額される可能性があります。
そのためにも、宝石の表面を布や専用のクロスで拭き取ってから持ち込むことをおすすめます。
鑑定書/鑑別書もあわせて持っていく
ジュエリー製品を貴金属買取店に持ち込む場合は、購入時に付属していた宝石鑑定機関が発行している鑑定書/鑑別書を忘れずに持っていかれると良いです。
ちなみに、鑑定書はダイヤモンドの「4C」グレードが記載された成績表みたいなもので、ダイヤモンドにしか発行されません。
一方の鑑別書は、ダイヤモンドを含む全ての宝石について発行され、サイズや形状、天然石であるかどうかなどを記載しています。
この鑑定書/鑑別書があれば、貴金属買取店スタッフの経験が浅かったとしても宝石を正確に査定することができます。
ただ、鑑定書/鑑別書がなければ、ある程度経験豊富なスタッフであっても、宝石鑑定機関のように品質を見極めることが困難で、どうしても評価を落として安く買取する傾向にあります。
ブランド品であれば付属品を揃える
人気のあるブランドジュエリーなら、付属されている箱であったり保証書(ギャランティカード)を揃えて持ち込むと、査定額がUPすることがあります。
それは、ジュエリー単体では本物かどうかの信憑性に欠ける部分があるものの、付属品である箱や保証書(ギャランティカード)がセットされると、本物である判断材料として査定することができるからです。
付属品がなければ、せっかくのブランドジュエリーであってもブランド価値がプラスαされず、場合によってはノンブランドとして取り扱われるケースもあり、特に高額な製品になると査定額に大きな影響を与えてしまいます。
最後に
貴金属製品である指輪やネックレスは決して安い買い物ではありません。
そして、大切に身に着けていた思い入れのある品物であります。
そのため、買取を依頼される前には本当に身に着けることがないのか慎重に判断する必要があります。
それを踏まえ買取依頼されるのであれば、「品位」「重量」「相場」のチェックを行い、汚れが目立つのであれば丁寧に磨き上げ、付属品を持ち合わせ、本来の価値を見出してあげれば、思い入れある品物を納得のいく条件で買取してもらえることができるはずです。