日本で婚約指輪と言えばプラチナ素材でダイヤモンドが1つ付いている指輪になり、結婚指輪も同じくプラチナ素材でシンプルなデザインが一般的です。
最近では金とプラチナが両方使われているコンビの指輪や、ステンレスなど貴金属以外の指輪も人気が出てきていますが、まだまだ圧倒的にプラチナ人気が高いと言えます。
そして、婚約指輪も結婚指輪も左手薬指に着けますよね。
しかし、海外に目を向けてみるとどうでしょう?
今回はブライダルリングの海外事情についてご紹介します。
海外ではプラチナは主流じゃない!?
日本のブライダルリングの素材はプラチナが主流でありますが、海外でもプラチナなんでしょうか?
実は、海外ではプラチナよりもゴールドが主流なんです。
アメリカ・・・イエローゴールド・ホワイトゴールド
ヨーロッパ各国・・・イエローゴールド
インド・・・ゴールド
中国・・・ゴールド
となっており、サウジアラビア・イラン・アフガニスタンなど戒律が厳しい国では、結婚指輪は存在していませんが、その中でもサウジアラビアは金のイヤリング、指輪、ネックレスのセットを結納品として贈るそうです。
トルコ・クウェート・エジプトなど戒律がゆるい国ではゴールドが主流となっています。
しかし、婚約指輪の多くは純金製なので、お金がない場合はシルバーや銅素材の指輪が贈られます。
韓国では結婚指輪を贈る習慣はあるものの、真珠やダイヤモンドの指輪、金の指輪、シンプルな普段使いできる指輪の3つを贈るそうです。
これは今の年配層の時代から習慣となっていたようです。
ただ、習慣の変化とともに、最近では1つの結婚指輪を贈ることが増えてきています。
海外の婚約指輪に使われている宝石は?
日本ではダイヤモンドの婚約指輪が人気があり、ダイヤモンドの大きさは平均0.3カラットとなっています。
アメリカではダイヤモンドを愛の証とされ、大きければ大きいほど愛情も大きいという考え方をしているようで、平均1カラットとなっており、それ以上のダイヤモンドも珍しくないようです。
しかし、カラットが大きくなると価格も上がるため、カット、カラー、クラリティのグレードは下げるようです。
ヨーロッパでは個性や伝統を大切にしているため、定番や流行りの指輪ではなく、自分たちに合う、自分たちらしい指輪を選ぶ傾向にあります。
ダイヤモンド以外にもエメラルドやサファイア、パートナーの誕生石をあしらった指輪や、代々大切に受け継がれてきた指輪を贈ります。
インドはダイヤモンド、ルビー、エメラルドなど宝石1つだけではなく数種類の宝石を使った指輪が主流のようで、ヒスイが主流であった中国では、近年ダイヤモンドが多くなってきています。
海外ではどの指に指輪を着ける?
日本では婚約指輪も結婚指輪も左手薬指に着けるのが普通であり、婚約指輪はほとんど身に着けず大切に保管することが多いと思いますが、海外では違います。
アメリカでは婚約指輪も結婚指輪も左手薬指に着けるのですが、婚約指輪と結婚指輪を重ね着けすることが一般的です。
ヨーロッパでは左手薬指に結婚指輪、右手薬指に婚約指輪を着けるようです。
ただ、ヨーロッパ内の国や宗教などによって左右反対になる場合があります。
インドでは手ではなく足の薬指に結婚指輪を着ける伝統があります。
最近では手の指に着けることがあるものの、ヒンドゥー教で左手は不浄とされているため右手薬指に着けます。
しかし、欧米の影響もあり左手薬指に着けることもあるようです。
トルコ・クウェート・エジプトでは婚約指輪も結婚指輪も右手薬指に着けることが一般的です。
右手に着ける理由はイスラム教で左手は不浄とされているためです。
中国では婚約指輪を左手薬指、結婚指輪は右手薬指に着けることが多く、右手薬指に指輪を着けるのは既婚を意味します。
だが最近では左右関係なく着けることも増えてきているようです。
韓国も日本と同じく左手薬指に着けますが、ペアリングをファッションとして左手薬指に着けます。
また『チンリング』という友情を意味する指輪を着ける人もおり、結婚したから着けるというわけではないようです。
最後に
指輪に使われる素材や宝石、着ける指は国や地域、宗教などによって違いがあり、婚約指輪を贈らない国や手の指ではなく足の指に着ける国があることに驚きですね。
今回ご紹介した国や地域以外もたくさんあります。
日本の常識や考え方の違いに戸惑うかと思いますが、外国の方とお付き合いをされている方や、国際結婚をしようとされている方は、ぜひ参考にしてみてください。