役所に婚約届を提出し受理されると、その日から晴れて2人は夫婦となります。
そして、2人が永遠の愛を誓った証として結婚指輪(マリッジリング)を身に着けます。
ただ、結婚指輪は24時間着けっぱなしにしないといけないの?
毎日着けないといけないの?
仕事中も着けておいた方がいいの?
など、特に男性なら初めて着けるアクセサリーで戸惑われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそれらの疑問を払拭していただけるように紹介していきます 。
目次
いつも着けている人の割合は
結婚指輪を毎日着いている人の割合は男女ともに60%を超えています。
理由は人それぞれで「二人の愛の証をいつも肌で感じたい」というパートナーを想う意見もあれば、「失くすとパートナーに怒られるから」「会社の同僚が毎日着けているから」など現実的な意見もあります。
その一方で「着けっぱなしだと綺麗に保てない」「二人で出掛けるときだけ着けてテンションを上げる」という理由で結婚指輪を毎日は着けないが時と場合によって着けている方が30%程度を占めます。
残りの10%未満の方は「そもそも貴金属アレルギーが出る」などの理由から結婚指輪を着けていないようです。
このように着ける頻度は違えど、きっちりした理由が存在し、決して結婚指輪をしたくないっていう考えの方はほぼいないと言えます。
着けっぱなしにしているメリットとデメリット
結婚指輪を着けっぱなしにするメリットは、二人の永遠の愛を誓った結婚式の思い出を大切にできたり、二人の愛の絆を指輪というかたちで確かめることができます。
また、指輪を着けることによって浮気防止にも繋がるでしょう。
さらに現実的なメリットとしては紛失する心配を軽減させることができます。
特によく物をなくす人には有効的かもしれません。
その一方でメリットがあれば当然のことながらデメリットもあります。
いつも指輪を着けっぱなしにすることは、必然的に汚れがたまり不衛生な状態になります。
それに加え、当然のことながら細かい傷が多数ついてしまい、指輪の輝きが失われるスピードを早めてしまいます。
汚れはジュエリーショップや眼鏡屋さんに設置している超音波洗浄機で、数カ月・数年に一回と頻度は決めず、気になったタイミングで洗浄すると良いです。
傷は汚れとは違い業者に依頼しクリーニング費用が掛かってきます。
そのため頻繁に出すことは難しく、そして人によっても傷の度合いが異なります。
ただ、いつも着けっぱなしにするのであれば年に一度クリーニングすると良いでしょう。
いつも着けているけど時々外すことも
いつも結婚指輪を着けている方の中でも24時間着けっぱなしの方もいれば、その状況に応じて必ず外される方もいます。
仕事中
勤務中の指輪NGって職場があり、その時間帯だけ外されている方は多いです。
特にNGが多い職場で言えば飲食系になります。
飲食系は料理を提供するレストランや居酒屋、お弁当などを作っている工場で、たとえ手をきれいにしたとしても指輪に付着している雑菌まではおさえることができなく、異物混入のリスクだけで済む話ではないからです。
医療系でも多くの職場ではNGになっています。
こちらも飲食系同様に衛生上の問題がまずは取り上げられます。
さらに患者さんの体に触れた際に指輪で傷をつけてしまうこともあれば、貴金属アレルギー症状を引き起こす人に触れてしまえば炎症を起こし、皮膚の痒みやかぶれを起こす原因になってしまうからです。
家事の最中
家に帰り家事を行う前に指輪を外されている方は多いようです。
特に女性であれば料理を作る上で「指輪を汚したくない」という理由で外しています。
ただ、それ以上に衛生の面からして調理中は外した方が良いでしょう。
また、料理を食べ終われば当然のことながら洗い物をします。
指輪は水に濡れても問題はありませんが、アルカリ性の食器用洗剤を使ってしまうと金属を傷めてしまう可能性があります。
そういった面からしても、家事の最中は外すことをおすすめしておきます。
入浴中
お風呂に入ると顔や体を洗うときに気になるという意見もあれば、石鹼やシャンプーで指輪が抜け落ちるからという理由で外されている方もいらっしゃいます。
しかし、入浴中で一番気を付けていただきたいのが、自宅であれば入浴剤、そして旅行に行けば温泉に含まれている成分で、指輪の素材にもよりますが変色する可能性があり、特に純金(K24)ではないゴールド色は「銅」が含まれていますので注意が必要です。
寝るとき
就寝するときくらいはリラックスしたいものです。
そのような考えから寝るときには必ず外す方は多いです。
もちろん着けて寝ていらっしゃる方もいるようですが、意外と寝ているときは無意識に寝返りを打ったりと手が動いていることも多く、知らないうちにベッドの角や壁に指輪をぶつけ傷めていることがあります。
そのため、就寝するときは極力指輪を外されると良いでしょう。
外した方がいい場面
先述した通り仕事中や自宅で外されている方は多いです。
しかし、それ以外にも外しておいた方が良いケースがいくつかありますので紹介していきます。
お葬式
お葬式の場での結婚指輪の着用は、結論から言いますと問題ありません。
ただし、ダイヤモンドや宝石が留められている煌びやかな指輪は華やかな印象を与えるためマナー違反となります。
また、シンプルなデザインであってもゴールド色は控えるようにしましょう。
スポーツをするとき
世界にはさまざまなスポーツ競技があり中には外した方が良いスポーツがあります。
まず、ものを握るスポーツは指輪の変形を引き起こします。
例えば、誰もが知っている野球であればバット、テニスならラケットが該当します。
これらは手に力が加わることによって指輪を歪めてしまう原因になります。
他にはバスケットボールやバレーボールも外した方が良いでしょう。
繰り返しボールを受けることによって変形するだけではなく、小さい荷重で破壊する「金属疲労」を起こし、指輪に亀裂が入る恐れがあります。
重い荷物を持つとき
指輪をしたまま重い荷物を持つと強い圧力が加わり指輪が変形してしまうことがあります。
もし、指輪に宝石などが留められているデザインなら、最悪の場合は宝石を留めている爪が折れ宝石を無くすことも。
荷物の素材が金属製なら強く握るだけでも変形する可能性があり、それに加え小傷の原因にもなります。
プールや海
プールは塩素が含まれている影響で変色する可能性があります。
1~2回程度なら影響はありませんが、長時間で何度も繰り返して入ると変色するスピードを早めてしまいます。
一方の海は塩分が含まれていますが、それで化学反応を起こすわけでもないため変色する可能性は考えにくいでしょう。
ただ、塩分が付着して傷や汚れの原因になってしまうこともあれば、砂や岩を触って指輪を傷つけてしまう場合があります。
また、どちらも夢中で遊んでいると指輪が抜け落ちることがあります。
もちろん、そうなってしまうと簡単に見つけ出すことはできませんので、プールや海に入るときは指輪を控えた方が無難かもしれません。
最後に
結婚指輪を毎日着ける着けないというルールがあるわけではありません。
どちらを選択するにせよ、二人の永遠の愛を誓った指輪だからこそ、自分の考えだけではなくパートナーの考えも聞き入れお互いが納得できる良い着け方を見つけてください。
そして、負荷がかかるような場面では、極力外されるようにすると良いです。
また、大切な指輪をなくせばショックは計り知れません。
そのためにも、自宅なら置き場所を決める、外出中なら専用のケースをバッグに入れ持ち歩くなどのルールを決め、二人の愛とともに永遠に大切にしてください。