インターネットの普及により現在では大型家具から電化製品、日用品、衣料品、食料品など、生活に必要なものはほとんどネットで購入でき私たちの生活に欠かせないサービスとなりました。
それと同時に購入後に思ったものとは異なり「後悔した」っていう方もいらっしゃれば、中には詐欺まがいな手口で悪質な業者に騙された方も少なからずいるようです。
そこで今回はジュエリーに絞ってネット購入する際のポイントなどについて紹介していきます。
目次
ネット購入でよくあるトラブル
ネット購入はスマホやパソコンさえあれば簡単に買い物ができ、近年では通販サイトの使い勝手が向上していることから年々利用者が増えつつあります。
ただ便利な一方で店頭とは違い実物を触ることもできなければ見ることもできない上、販売員とのコミュニケーションも取れなくトラブルに発展することもあります。
イメージと違う
ジュエリーのネット購入で多いトラブルは「写真と実物が違う」というケースで主に2つのパターンあります。
1つ目は色合いの違いで特に同じ規格で作られた大量の商品を扱う場合に起きることが多いです。
例えば大量生産で100点同じ規格で作られた商品があったとします。
店頭であればお客様が実物を確認しますが、ネットの場合は1点のみ写真撮影を行い100点を安価で販売する手法を一般的にとっています。
そのため、いくら同じ規格の商品であっても、宝石の個性である色合いや内包物の有無はどうしても個体差が出てしまうものなので、色合いに微妙な違いが出てしまいます。
2つ目は大きさの違いです。
ネットの場合は実際手に取って確認することができないため、販売者はトラブルにならないようジュエリーの細部を敢えて拡大して撮影し、商品説明に実寸を表記します。
しかし、購入者は実寸の数字だけではイメージが沸かなく、写真のイメージが強く印象として残ってしまうため、いざ届くと大きさに違和感を覚えてしまう方もいらっしゃるようです。
サイズが合わない
自分の指のサイズを把握した上で購入しているのにもかかわらずリングを着けてみると「ゆるい」「きつい」というケースがあります。
主な原因は体重の変化で、特に女性の方であれば妊娠中はむくみによって個人差はありますが1号~2号ほど大きくなることもあるようです。
また、今着けているリングと同じサイズであっても幅やデザインによってはサイズが合わないことも少なくありません。
異なった宝石やニセモノが届いた
これまでに多くの宝石が発見されてきました。
その中には鉱物は違えど同じ色合いで似たような宝石も存在します。
それを悪用して、希少石であることをうたいながら実は希少性の低い宝石に入れ替えていたり、生産技術の向上によりハイグレードな人工石を使い、天然石として販売されていたケースもあります。
届かないことも
ネットで注文したにもかかわらず、いつまで待っても商品が届かないことがあります。
もちろん、商品の発送業務は人が行うものなので、人為的なミスにより発送が行われていないだけであれば、まだ良いかもしれません。
しかし、料金を支払ったにもかかわらず、いつまで待っても発送されず、その後連絡が取れなくなってしまこともあるようです。
購入時の注意点
ネット購入は「手に取って確認することができない」「疑問があってもその場で質問ができない」などの理由からさまざまなトラブルが起きますが、いくつかのポイントを押さえればトラブルを少なくできます。
写真が豊富もしくは動画が掲載されている
文章で丁寧に商品説明があったとしても文章の捉え方は千差万別です。
それを解決しイメージを持たせてくれるのが「写真」です。
ただ正面からの写真が1枚だけあったとしても、側面のデザインや宝石の形、リングであればアーム部分の形状や太さが全くわかりません。
そのため写真が豊富なストアを選ぶと良いです。
最近では動画で商品をわかりやすく紹介しているストアもありますので、より安心して購入したい方にはおすすめです。
購入前にサイズを測っておく
リングを購入するのであれば当然のことながら指のサイズを知っておく必要があります。
サイズが大きければ、くるくる回ってしまったり最悪抜け落ちることもあり、逆に小さければそもそもはめることができません。
したがって、ピッタリなサイズを選ぶ必要があります。
自分の指のサイズを把握するのであればジュエリーショップに行き測ってもらうと正確なサイズを知ることができます。
ただし、購入前提でなければ罪悪感を抱いてしまうでしょう。
もし、この先も通販でリングを購入するのであればリングゲージを持っておくのも良いかもしれませんね。
ある程度の金額感を知っておく
見た目が同じものであっても10万円で販売されているものもあれば20万円で販売されている場合もあります。
多くの場合は宝石のグレードの違いで、片方の宝石はグレードの低いものを使い、もう片方はグレードの高いものが使われていることが理由です。
しかし、中にはグレードが低いにもかかわらず高値で販売されているケースもあります。
そのため、いざ購入するときはどの程度のグレードの宝石を購入するのか、またどれくらいの価格帯が適正なのかをいくつかのストアでチェックしておくと良いです。
返品が可能なサイトを探す
ネットでジュエリーを購入するにしても価格帯が高く「失敗したらどうしよう・・・」とためらっている方もいらっしゃるでしょう。
その不安を取り除いてくれるのが返品可能なサイトで、もし試着してみて合わなければ気軽に返品できます。
ただし、どのサイトも返品ルールが存在し、そのルール外であれば返品できないこともあるため事前に確認しておきましょう。
偽サイトには気を付ける
偽サイトに騙されたとすれば支払いをしたにもかかわらず商品が届かずその後連絡が途絶えてしまうケースで、以下のようなサイトは可能性が高いと思われます。
・サイト上に「名称」「住所」「電話番号」の表記がない(※1)
・他のサイトと比較して価格が極端に安い
・支払い方法が「振込み」だけに限定されている(※2)
・問い合わせ先が電話番号ではなくフリーメールになっている
・日本語の表現が不自然
・URLの左端に南京錠の形をした鍵マークついていない、もしくは「https」から始まっていないサイト(※3)
※1 通販サイトでは販売者と購入者が直接顔を合わせることがないため、購入者の不安を払拭するために「特定商取引法」で販売者の情報を表記することが義務付けられています。
※2 クレジットカードを使うにはクレジットカード会社の審査があり、コンビニ決済であればコンビニ各社の審査があるため、クレジット払い・コンビニ決済があるサイトは偽サイトである可能性は低いと言えます。
※3 鍵マークがついているサイト、「https://~」で始まっているサイトは暗号化してセキュリティ対策を施し通信が行われています。
最後に
ネット購入は店頭に出向くことなく24時間思った時にその場で買い物ができる上、複数のショップで値段比較も容易にできるので、非常に便利で時間を有効活用できるサービスです。
しかし、実物を触ることもできなければ見ることもできなく、最悪詐欺被害に遭う場合もあります。
そのためにも購入前には商品情報だけではなく、しっかり知識を身につけていただき憧れのジュエリーを購入してみてくださいね。