自分へのご褒美や大切な方からプレゼントされたネックレスをいざ着けようとしたとき、ネックレスが切れてしまい困った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
これから大切な方とのデートを控えている、友人との食事会を控えている方でしたら尚更ショックも大きいはずです。
ネックレスが切れてしまうと中には諦めてしまって「タンスの肥やし」になってしまったり、貴金属買取店に売却してしまう方もいらっしゃるでしょう。
ただ、状態によっては簡単に直せることもあります。
今回はネックレスが切れてしまう原因や対処法について紹介していきますので参考にしてください。
目次
そもそもネックレスが切れてしまう原因は?
ネックレスはさまざまなシチュエーションで切れてしまうことがあります。
例えば、洋服を脱ぐときに引っ掛けてしまったり、お子さんがいらっしゃる方でしたら引っ張られて切れてしまうこともあれば、丁寧に扱っていたにもかかわらず何故か切れてしまうことも。
もちろん、大切なネックレスだからこそ何年も何十年も使いたい想いはあるはずです。
しかし、ネックレスは切れる構造をしています。
その理由は、もしも背後からネックレスを引っ張られたり、ネックレスが何かに引っ掛かり首が絞まれば大変な事態になりかねません。
そのようなことを想定して安全設計上切れるような構造となっているのです。
丸カンが外れて切れる仕組み
では、ネックレスはどのような構造をしているのでしょう?
本体のチェーン先端には、片方に穴の開いたプレート、そしてもう片方にはツマミのついたリング状の引き輪(金具が2重構造となっており、ツマミを動かすことによって内側の金具を出し入れし隙間を作り片方のプレート穴に通す留め具)があります。
そのプレートと引き輪は直接チェーンと繋ぎ合わせているわけではありません。
間に丸カンと言われるアルファベットの「C」のような形をしたパーツを挟んで、「C」の開口部を閉じ繋ぎ合わせているのです。
そうすることによって、強い力でネックレスを引っ張られたり引っ掛けたりしても、丸カンの「C」の開口部が開くことによって安全性が保たれています。
さらに、チェーン自体が破損しないような役割も果たしています。
チェーンが切れてしまうことも
構造上の理由以外でも切れてしまうこともあります。
軽くて細身のチェーンになると、強い力で引っ張ると切れる可能性は高いです。
そのようなネックレスの場合は、より一層丁寧に扱うことをお勧めします。
また、使用頻度の高いネックレスであれば、使っていくうちにチェーンの輪っか部分が擦り合って摩耗し、数年で切れてしまう場合もあります。
切れてしまったネックレスの修理方法
ネックレスが切れてしまい、「もう使えない」と諦めている人の多いのではないでしょうか?
今ではネックレスの修理を行ってくれるお店も増え手軽に依頼することもできます。
また、状態によっては自分で修理することもできます。
購入したショップに依頼する
ネックレスが切れた場合、購入したブランドのお店に相談すると良いでしょう。
いざ修理で持ち込むとなれば、購入時に同封されている「保証書」を持っていきます。
保証期間内であれば無償で修理してくれることが多いです。
もちろん近所のジュエリーショップに持って行けば相談や修理を行ってくれますが、一度他のお店で修理してしまうと今後アフターサービスを受けられなくなってしまうことがあります。
そのためにも、まずは購入したブランドの直営店に持ち込むことをお勧めします。
いざ持ち込むと、その場で修理できるものもあればできないものもあります。
それは、多くの場合はお店に修理を行う加工職人を常駐させているわけではないからです。
ほとんどの場合は外注しており海外ブランドであれば海外の工場へ送って修理を行うため、早くても数週間かかり場合によっては数カ月かかることも珍しくありません。
ジュエリー加工専門店に依頼する
購入したブランドのお店で修理依頼するのがベストではありますが、時間がかかってしまうというデメリットもあります。
そのため、人によっては「そんなにも待てない」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は、街中にあるジュエリー加工専門店に持っていくと対応してくれます。
さまざまなネックレスの修理にも対応していただき、早ければ当日、大半は1週間程度で仕上げていただけます。
インターネットで修理依頼をする
修理を依頼できるお店が近くにない、持っていく時間がない、そんな人にとって便利なのがインターネットで申し込み郵送で修理を受付してくれるお店です。
多くの場合は、ホームページの申し込み画面から必要な情報を入力し、画像と合わせて送れば数日以内に見積金額や納期などの情報が送られてきます。
それに納得した上でネックレスを送り修理となるので非常に便利です。
ただし、輸送中の紛失リスクが0ではないため、もし不安がある方は運送会社が用意している「輸送保険」を付けると良いでしょう。
自分で修理する
ネックレスのチェーン部分が切れてしまった場合は同じ素材を使用し、切れてしまった部分に熱を加え接続し直すという工程が必要になってきますので、お店に依頼する方法しかありません。
ただし、先述した丸カンが開きチェーンが外れた場合であれば自分で直すことができます。
まず用意するのはペンチ2本です。
ネックレスの丸カン部分は小さく、細かい作業となるので先端の細いラジオペンチが良いでしょう。
ペンチ2本を使って「C」の形をした丸カンの先端同士をくっ付けます。
その時に、金属は元に戻る性質があるため、例えくっ付けたとしてもすぐに離れて隙間ができてしまいます。
そのため、多少通り過ぎるくらいにすると隙間もほぼなくなります。
最後に
ネックレスが安全設計上切れるような構造になっていたことには驚きだったかと思われます。
状態によっては自分で直すこともでき、今ではさまざまなお店で手軽に修理依頼することもできます。
それを知らず、今まではネックレスが切れて悲しい思いをしていた方も多かったのではないでしょうか?
またネックレスが切れてしまうことは、それだけ長い間大切に身に着けていたファッションアイテムであったはずです。
きっと当時の思い出がギュッと詰まっていることでしょう。
修理してネックレスを蘇らせてあげれば、きっとその当時の思い出はあなたの心の中で永遠に刻まれ続けます。