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指輪を新品同様にきれいにできるのか?原因や道具のご紹介


布を使って指輪をきれいに磨いている

 

皆さんがお持ちの指輪は、現在も購入時のようにキズや凹みもなく美しく輝いていますか? 

最近購入されたものであれば美しく輝いていると思います。 

ただ、数年前、数十年前に購入されたものではどうでしょう? 

普段から身に着けていると落としてしまったり、机などにぶつけてしまったりして、キズが付いたという経験をお持ちの方も多いでしょう。 

 

以前のコラム『結婚指輪はクリーニングできる?方法や頻度についてご紹介』でご自身で出来るクリーニング方法や購入したショップに持ち込んだり、クリーニングを行っているショップに依頼したりする方法を紹介しましたが、今回は新品同様にクリーニングする手段や方法をご紹介します。

 

 

指輪にキズがついてしまう原因

指輪にキズが付く要因となる洗い物

 

指輪によってキズがつく原因は様々ですが、“落とす”、“落ちる”もひとつの原因です。 

着けようとしたときや外した時などに落としたり落ちたりしてキズがつきます。 

指輪をはめたまま家事や仕事をしたり、どこかにぶつかったりぶつけたり、扱い方が雑になってしまいキズがつくこともあります。 

また、片付ける場所が悪かったりすると、知らぬ間にキズがつくこともあります。 

例えば、指輪を財布の中に入れたり、他の指輪やアクセサリーなどと同じ箱に入れ、その中でぶつかりあうことによってキズがついてしまいます。 

心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

 

 

自分でキズや凹みを取って新品同様にできるのか?

自分でキズや凹みを取って新品同様にできるのか?悩む

 

道具があれば、できます。 

そりゃそうだわ!と思われるでしょうが、できなくはないというところです。 

 

お店や加工屋さんでは通常『新品仕上げ』と言いますが、新品同様にクリーニングするためにいろんな道具や機械を使用しているため、それらを購入するにはコスパを考えれば、まず合わないでしょう。 

また、加工屋の職人は何十年もの経験や知識をもっていますので、なかなか素人で道具や機械を扱うことが難しいです。 

 

最近では100均で『ミニルーター』とそれ用の砥石が売っているので、それらを使ってキズや凹みを取り除き、クリーニングすることができます。 

しかし宝石が付いているものはリスクがあります。 

経験も知識もなくやってしまうと、せっかくクリーニングをしようとしても宝石がキズついてしまったり、取れたり、なくしてしまったり、指輪自体が壊れてしまう可能性もあります。 

もし、するのであれば、リスクなども考慮した上で、できなくはないということです。

 

 

新品同様にクリーニングするための道具

 

様々な道具があり、100均のミニルーターと砥石が売っていると先述しましたが、では他にどんな道具があるのでしょうか? 

キズや凹み、汚れを取って新品同様にクリーニングするための道具をご紹介します。

 

 

リューター(ルーター)

指輪をクリーニングするリューター

 

実はこのリューター、歯医者さんでも使われていて歯を磨くときに使用しています。 

弊社は当然、歯ではなく指輪をクリーニングするのに使用していますよ。 

リュータだけでは何もできません。

リューターに『リューターポイント』という紙やすりなど磨くための道具をつけて、ペンのように持って使用します。 

 

 

②リューターポイント 

指輪をクリーニングするリューターポイント

 

これもものは違いますが歯医者さんも使っています。 

先述しましたが、リューターの先につけて使用するもので、キズや凹みを取ったりピカピカに磨いたりクリーニングするための道具です。

荒く磨くものから細かく磨くものなどいろんな種類があります。

これがないとクリーニングすることが出来ません。

 

 

③バッファーとバフ

指輪をクリーニングするバッファーとバフ

 

バッファーは大きめの機械で、リューターが大きくなったもの。

バフは円形状の布で、硬いものから柔らかいものなどいろんな種類があり、リューターポイントが大きくなった感じです。 

 

 

④研磨剤

指輪をクリーニングする研磨剤

 

研磨剤を油で固めたもので、リューターポイントと同じく荒く磨くものから細かく磨くものなどいろんな種類があり、リューターポイントやバフに付けて使用します。 

 

 

⑤超音波洗浄機

ジュエリーの超音波洗浄機

 

これはメガネ屋さんの店頭などで見かけたり、実際に使ってみた方もいらっしゃると思います。 

私も使用したことがありますが、使ったことがある方はメガネがすごくきれいになったのではないでしょうか? 

この超音波洗浄機ですが、指輪を磨いた後に使用します。 

ただし、指輪に宝石がはまっているのもあり、その宝石によっては使用できないものもあります。 

知識がないと最後の最後に・・・ショック!となる可能性があります。

 

 

ざっとですが、上記の道具を使い分け、お店や加工屋さんは新品仕上げ(クリーニング)をし、新品同様に美しい輝きを取り戻します。

 

 

指輪を新品同様にするタイミング

指輪を新品同様にするタイミング

 

こまめにクリーニングしたり、まったくクリーニングしない人もいらっしゃることでしょう。 

タイミングは人それぞれなのであくまでも私見となってしまいますが、季節によって衣類や布団、コート、スーツなどをクリーニングに出したり、革靴をきれいにしたりします。 

結婚式などでは新品のきれいなドレスや靴で着飾ったりします。 

しかし指輪はどうでしょう? 

使ったら使いっぱなしという方も多いのではないでしょうか? 

私は思います。安い指輪も高い指輪もありますが、お金を出して身に着けるために買ったものなのに、なぜキズだらけでも気にしないんだろうか?と。 

 

確かには指輪は小さくキズが見えにくいモノです。 

また、細かなキズは一気に増えるものではなく少しずつ増えていきます。 

そのため微妙なキズに気付く人はいないのです。 

これは指輪に限らず、どんなモノであっても言えることでしょう。 

そのキズの積み重ねによって、数年後には購入当時の輝きは失っていきます。 

 

記念日の前にクリーニングしてお祝いするとか、結婚式の前にクリーニングするとか、安い高いかかわらず、普段身に着けるのであれば年に1回でもクリーニングしてみてはいかがでしょうか。 

 

 

最後に

 

東京や大阪など大都市に限らず、新品仕上(クリーニング)をやっているお店や加工屋さんはたくさんあり、今日では宅配などでクリーニングを受け付けているところもたくさんあります。  

  

新品同様にクリーニングをするということを意識していなかったり、手段を知らなかったり、知ってはいるけど抵抗があるなど、いろんな方がいらっしゃると思います。  

  

弊社では新品仕上げの事をクリーニングと言っており、そんな方々に少しでも指輪のクリーニングを身近に感じていただいたり、知っていただきたいですし、少しでもご助力できればと考えています。 このコラムを読んで少しでも指輪のクリーニングに興味を持っていただければ嬉しく思います。