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コラム

中古ジュエリーのメリット・デメリットについて


18金のダイヤモンドネックレス

 

近年、私たちの身近な存在となったリサイクルショップはチェーン店を中心に全国各地に展開していれば、スマホの普及によりさまざまなフリマアプリが登場し、急速に中古市場を押し上げています。 

その影響もあり、以前は敬遠される方が多かった中古ジュエリー市場も拡大しつつあるようです。 

そこで今回は中古ジュエリーについて紹介していきます。

 

 

そもそも中古ジュエリーってどうなの?

ネックレスを着ける女性

 

昔ほど中古ジュエリーに抵抗を感じる人は減少してきています。 

以前は、多くの方が「中古品=ボロボロ・汚い・偽物」というイメージを持っていました。 

しかし、近年では買取店やリサイクルショップのメンテナンス、クリーニング、真贋が向上し「中古品」という言葉は、いつしか「リサイクル」「リユース」へと変わっていき、中古ジュエリーは「リユースジュエリー」「USEDジュエリー」「リフレッシュジュエリー」という表現が使われるようになり、中古ジュエリーに対するイメージが変わってきているようです。 

 

また、中古市場の衣類であれば型崩れ、電化製品には寿命というものが付きまといます。

ジュエリーの場合は型崩れや寿命というものはありませんが、使用していくと当然のことながらキズや歪みが発生します。 

ただキズや歪みが発生したとしても、ジュエリーの場合は修理、クリーニングすることによって新品に近い状態に修復が可能で長年愛用することができることから、中古ジュエリーのニーズは年々高まってきています。

 

 

メリット

考える女性

 

中古ジュエリーに抵抗をお持ちの方はまだまだいらっしゃいますが、その反面で中古ジュエリーのニーズが高まりつつあります。 

そこにはいくつかのメリットが存在していますのでご紹介していきます。

 

 

安く購入できる

 

最大のメリットは費用を抑えて購入することができるということでしょう。 

ジュエリーは安くても数万円以上、高ければ数十万円、なかには数百万円するものもあり、なかなか新品では手が届かないグレードであっても、中古になるとその半値程度で購入できる場合があります。

 

 

気軽に使える

 

大切な恋人からプレゼントされた、自分へのご褒美で購入したお気に入りの‟新品ジュエリー”であれば誰しも大事に扱いたいものです。 

その気持ちが強ければ強いほど、キズをつけたくない、特別な日だけに使うなどして活躍の場を失っていることが多いようです。 

しかし、お気に入りの‟中古ジュエリー”は意外と気軽に着けることができ、さまざまな場面で活躍してくれます。

 

 

希少性がある

 

洋服やバッグ、財布、時計などと同じくジュエリーにも限定ものや廃盤となったデザインものがあります。 

また、今は鉱山の閉山によって産出ができなくなった宝石が施されたジュエリーもあれば1点もののジュエリー、アンティークジュエリーなども存在します。 

これらの製品は新品市場で出会うのは極めて困難ですが、中古市場では見つけることができる可能性があります。

 

 

価値

 

この世の中に存在する多くのものは使えば使うほど年月が経過するとともに状態が低下し価値を下げていきますが、ジュエリーの場合はどれだけ使おうとどれだけ年月が経過しようと状態の価値を下げることはありません。 

それは素材である貴金属と宝石それぞれに評価基準があるからです。 

それ故、新品・中古の状態で関係なく素材価値は変わりません。

 

 

デメリット

悩む女性

 

いくつかの中古ジュエリーのメリットをお伝えしましたが、続いては購入についてのデメリットもありますので紹介していきます。

 

 

リフォームやリペアが必要な場合も

 

指輪であれば指のサイズが合えばいいのですが、いくら自分好みの指輪が見つかったとしても希望のサイズがなければ別途サイズ直し費用が掛かってきます。 

ネックレスの場合は多くの方がトップのデザインを好んで購入されることが多いです。 

そのため、いざ着けたとしても着け心地が悪くチェーンだけ後々買い替え、想定外に費用が発生することもあるようです。

 

 

前の持ち主がわからない

 

日本人は清潔で純粋な民族だからか、身近である親や知り合いから中古ジュエリーを受け継いだとしても明確に持ち主が分かるため安心して使用される方は多いです。 

その一方で中古ジュエリーを購入する場合は前の持ち主が不明で、どのように扱われていたのか分からないため気持ち悪さを感じてしまいます。 

しかし、店頭に並んでいる中古ジュエリーは超音波洗浄機などで肉眼では見えないような汚れを落とし、貴金属部分の表面は職人によって新品のように磨き上げられていますので、そこまで抵抗を感じる必要はないかもしれません。

 

 

偽物の可能性

 

本物とは見分けのつかない巧妙な製品が世の中には多く出回っています。 

これは中古ジュエリーに限らず新品ジュエリーであってもそのような製品があります。 

宝石であれば、天然宝石ではなく人工宝石が留められていたり、1カラットと表示されているのに実際には1カラット未満であるケースも。 

素材なら金やプラチナの刻印があったとしても、見た目で判断つかないように金メッキやプラチナメッキをかけ、素材そのものがステンレスやアルミニウムが使われている場合があります。

 

 

中古ジュエリー購入時に気を付けること

 

購入時に一番気を付けないといけないのは「偽物をつかまされる」ことです。 

自分の目で見て判断ができれば理想ですが、巧妙な製品を見抜くことは非常に困難です。 

どうしても「偽物を購入したくない」という方は、宝石鑑定士が在籍しているお店で購入したり、ダイヤモンド製品であれば鑑定書もしくは鑑別書、宝石製品であれば鑑別書が付属されているものを購入すると良いです。 

また、近年ではインターネットの普及によって中古ジュエリーも多くのサイトやフリマアプリで販売されています。 

もし、インターネットを介して購入するのであれば法人が運営しているストア、個人出品者であれば過去の取引評価を確認し購入すると安心です。 

 

加えて、後々のリフォーム・リペアが必要なく購入できるかも確認しておきましょう。 

せっかく安く購入しても追加費用が掛かってしまえば、新品と変わらないっていう結果になりかねません。 

既製品の指輪であれば自分に合ったサイズが必ず出回っているので焦らずに購入し、ネックレスならトップのデザインだけではなくチェーンの種類や長さを確認して購入すると良いです。 

ただ、レアものや1点ものの指輪はなかなか自分にピッタリなサイズがありません。 

もちろん、別途費用を掛ければほとんどの指輪はサイズ直しすることが可能です。

だからと言ってどんな指輪でもサイズ直しが可能ではありませんので、購入にあたって注意が必要な場合もあります。

 

 

最後に

 

中古ジュエリーにはメリットもあれば当然のことながらデメリットもありました。 

それでも細心の注意を払って購入すればデメリットを補うことが可能で、メリットを最大限に活かしジュエリーの魅力を楽しむことができますので、これを機に憧れのジュエリーを購入してみてはいかがでしょうか。